ホーチミン 暮らし

真夜中のシャッター

こんにちは、シャトーブリアンです。

ベトナムに住んでいて、なんだかなぁ…と思うことの1つ。

それが「真夜中の手動シャッター」

 

 

住んでいるアパートには、正面玄関と駐車場と入り口が2か所あります。
バイクでの移動が多いので、いつも地下の駐車場入り口を利用しています。

そこにはこのようなシャッターがあります。(外から見た写真)

これはホーチミンでは見慣れたもので、サービスアパートメントにはシャッターか門があるところが多いです。住人にはそれぞれのカギが渡されており、出入りの度にカギを開け閉めするような形。

防犯対策は意外ときっちりしていているお国なのです。(ま、屋上が開いてたりするんだけどねw)

 

 

今まで住んだところ全てに、門かシャッター、もしくはその両方がありました。

ですが、今のアパートはちょっと仕様が異なりまして…

シャッターのカギは各個人には渡されておらず、代わりに開け閉めをする係のおっちゃんが1人いるのです。

 

 

お昼間はおっちゃんが常駐しているので、シャッターは常にオープン。

といっても、おっちゃんも気ままなもので、ずっとそこにいるわけではないので、防犯カメラがあるといえども、常に閉まっているアパートに比べると防犯面はいかがなものかと…

ただ、シャッターの開け閉めって面倒だったりもするから、ずっと開いているというのはありがたい。それに、あのかさばるシャッターのカギを持ち歩かなくてもいいってのは利点の1つ。

 

 

問題は夜。

 

係のおっちゃんはシャッター横にある小部屋で生活をしているのです。いわば、住み込みのようなもの。(写真に見えるカーテンがその小部屋の窓)

ということは、もちろん夜は寝る。
夜になるとおっちゃんはシャッターを閉め、眠りにつくのです。

だけど、夜も住人の出入りがある。
誰かが帰って来るたびに起きて、シャッターのボタンを押しているのです。

そして、おっちゃんが眠りにつくのは22時半頃と早い・・・
ホーチミンは全体的に朝が早いのですが、それでも22時半に寝るのは早い。

 

 

さて、22時半以降に帰ってきた住人は、どうやって外からおっちゃんを起こすのか?

 

シャッターの上には防犯カメラと人感センサーがついていて、センサーが気配を感じとると、おっちゃんの小部屋のブザーがなります。

そして、その音に気づいたおっちゃんがカメラを確認し、手元のボタンを押すとシャッターが開く、という仕組みになっているのです。

 

これってどうなんだろうね・・・
おっちゃん安眠できんくない?

 

優秀な?センサーで、ネコでも犬でも、たぶん通りすがりの影にでも反応していて、しょっちゅうブザーが鳴っている。まぁまぁ迷惑な音がね。

なので、おっちゃんにとってはもう慣れっこで、簡単に起きないといえば起きないのであるw

それでも、睡眠中の脳にとっていいとは思えない音。

 

おっちゃん自身は夜中に起きることについて「何も問題ない」と言っていた。それが2時でも3時でも、さらに毎日でも問題ないんだよ!と。

 

 

でもね、シャッターのカギを個人持ちにしたほうが、お互いのためにいいんじゃない?と思っちゃうんだよね。

おっちゃんは睡眠を邪魔されることなく、質のいい眠りにつくことができる。

住人はおっちゃんが起きるまで待たなくてもいいし、起きんのかい!って、いちいちバイクを降りて小窓をノックしに行く必要もない。

それに、住人以外の人が入ってくることも防げる。

 

そもそも、シャッターが防犯を成しているのに、それを管理する人って必要あるのかなぁ?

 

でもここはベトナム 。
みんなにカギを配ったら、おっちゃんの仕事がなくなってまうやん!ということ・・・

 

 

 

シャッターのカギを手に握りしめながら寝ているおっちゃんを起こすとき、いつもなんだかなぁと思ってしまうのです。

 

人件費が安いと言われているベトナムだからなのか、警備分野が未発達なのか、それとも、住人の閉め忘れを懸念しているのか…

そのあたりはよくわからないけど、人間が夜中にそんなにがんばらなくてもなぁ…と思うんだけどなぁ。

 

おっちゃん58歳。

 

 

 

 

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