ホーチミン 暮らし

怖かった3日間。

こんにちは、シャトーブリアンです。

アパートの屋上階に住んでいて、屋上でぼーっとするのがめちゃくちゃ好きっす。

南国での屋上階暮らしなんて暑いに決まってるw

そうっす、そうなんだけど、部屋のすぐ横に屋上があって、いつでも広いところでぼーっとできるのって気持ちがいいんっす♪

「心地良い風を浴びながら、夕焼けや月を見てぼーっとする」この時間が好きで好きで、扉を開けたらすぐ屋上!というこの階の部屋を選んだ。

 

他の階は7部屋くらいあるんだけど、屋上階は2部屋と会議室のみ。

会議室で会議をしていることはほぼなくて、ときどきアパートに入っている会社の人たちがパーティーをしているくらい。

 

 

怖かった3日間

遡ること5月末の話。

とある月曜日、いつものように屋上でぼーっとし終えたあと、部屋に戻ろうすると会議室に人が2人いた。受付の女の子と見知らぬ男の子。

会議室はガラス張りで中が丸見えなんだけど、部屋の様子がいつもと違うくて、ドア横にはベトナム語の貼り紙がしてあった。

あいさつに手を振ると彼女は『貼り紙を見て』というジェスチャー。

いやいや、ベトナム語わからんし!というリアクションをすると、何か口パクで伝えている。いや、もっとわからんってw

 

ばいばーいと部屋に戻ると、こんなメッセージが来た。

F1?

この意味がわからずに尋ねると、コロナに感染した人と濃厚接触した人という意味らしい。なので会議室に隔離されているのだと…

 

 

え、濃厚接触者ってことはコロナに感染している可能性があるってこと?

って、あなたがそこに移動してきた経路も今歩いてきた廊下もやばいってこと?

あれ?おととい屋上で会社の人たちパーティーやってたよね?

もしや、会社の人たちみんな濃厚接触者?

 

などなど、不安と疑問が一気に押し寄せてきた。

 

 

彼女の話を整理すると、

木曜日:3階の会社のAさんがコロナ感染の疑いで隔離施設へ移動(F1)
土曜日:屋上パーティー
月曜日:疑いがあったAさんの感染が判明(F1→ F0)、全社員濃厚接触者なので隔離(F1)

という流れ。

 

その会社のAさんが誰かはわからないけど、同じアパート内、同じ駐車場、屋上パーティーのあと何度となく行った屋上…

あれ、これって危ない?

コロナってどうやって感染するんだっけ?

わからないけど不安が襲ってくるw

 

 

で、隔離って、何人くらいこのアパートにいるのさ?

幸いアパートには空いている部屋がいくつかあるので、7部屋にわけて20人が隔離されているとのこと。って、あちこちの階に散らばっているのか…

大丈夫なのか、この建物はw

 

アパートだから部屋にはベッドやソファ、キッチンがある。隔離といってもまだ快適に過ごせそう。でも、会議室が当たった彼女にはよくわからんお手製の寝床が作られていたw

 

って、他人のベッドの心配より自分の心配だ。

エレベーター、駐車場、受付、もちろん使ったし、屋上はしょっちゅう。今まで手は水洗いしかしていなかったし、それにうがいなんぞしていない。アパート内でマスクをすることもなく…

なんかアウト感たっぷり?w

 

 

隔離された人の食事は本人がデリバリーを頼み、セキュリティの男の子が1人で全員の部屋に届けるという仕組みらしい。

接触しないようにドアノブに掛けておき、食事後もゴミをドアノブにかけるらしい。そして毎回ドアノブを消毒すると。

って、そのセキュリティの子めっちゃ危険やん?空港で見かけるような防護服なんて着てないし、アパート内巡ってるし…

そして、その子とよく話すオイラも危険…

 

その日からアパート内でもマスクをするようにと貼り紙がされた。

 

 

そういえば、F1だとわかったらAさんのように隔離施設へ行かなくてもいいの?

疑いのある人(F1)は隔離施設に行かないとダメだそうだけど、満員で入れないらしく、その場で隔離となったそう。

月曜に出社して、いきなり隔離と言われて帰れないのも辛いなぁ…

 

 

 

インフルエンザになったことがないからコロナも大丈夫じゃない?くらいに思っていたのだけど、こういうのに出くわすと一気に不安になってくる。

なんか甘くみていたかも…

それからはアパート内移動でもマスクをし、帰宅後はハンドソープを使っての手洗いをするようになった。

こんなにコロナを身近に感じ、怯えたのは初めて。どこか他人事だった気持ちが一転した。

 

 

F1となった彼女はもっと不安だろうなぁ。

ミルクティーでも差し入れようかなぁ?と考えていた水曜日、隔離施設へ移動するというお知らせが来た。

 

ごめんやけど、正直ホッとした。

施設に移動するからといって安心できるものではないけど、やっぱり「すぐそこにいる」というのは怖いもの。

歩いて5歩の距離、お互いのドア下にはわずかな隙間あり。そりゃあ怖くもなる。

その20人がどうやって移動したのかはわからないけど、その日のエレベーターは消毒でびちゃびちゃになっていたw

 

それから数日後、会議室は元の状態に戻されていて、お手製のベッドもなくなっていた。

 

 

 

その後、彼女は隔離施設で2週間過ごし、4回の検査で全て陰性だったため無事に帰宅した。

そのお知らせがあったあと、駐車場内のバイクが一気に減っていた。

明確な線引きはないのだけど、住人と会社の人たちとで駐車スペースがわかれていて、会社スペースのところは隔離されて帰れない人たちのバイクで埋まっていた感じ。だけど、そのバイクが一気になくなっていたので、みんな無事に戻ってきて帰れたんだね。良かった良かった。

ただ、現在も4台だけそのままのバイクがある・・誰かの車で帰ったのかな?直接田舎に帰ったとかかな?その4人も無事でありますように。

 

 

彼女からは隔離中も何回かメールが来ていたけど、いつも元気そうで施設の不満などは特に口にしていなかった。

現在も自宅勤務中なので会ってはいないけど、元気なよう。

 

 

コロナというものを身近に感じた3日間だった。

でも意外となんともなかったなぁw

 

隔離中でも家賃の請求書はちゃんと届いたw

 

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