日本語教師

オンライン講師をしていて見えてきた中国という国

こんにちは、シャトーブリアンです。

日本語のオンライン講師をしていて、学生さんは中国の方が対象。

彼らとの会話から見えてきた中国とは…

 

 

オンライン講師をしていて見えてきた中国という国

中国の方とオンラインレッスンをするのは4年目なんだけど、今までは文法に沿った感じの話をしているだけで興味もほとんどなかった。だけど、今の学校はフリートーク形式のレッスンなので、いろんな話ができてなかなかおもしろい。

そんな中で見えてきた中国という国。まぁ、数億人いる中の数百人と話しただけなので情報には偏りがあるだろうけど、オイラの目にはこんな感じに映っている。

 

学歴社会

なかなかの学歴社会っぽい。

大学どころか大学院に行くのが普通らしく、大学に行かない人は人生終わったように思われるんだとか。

そのため、「いい大学に入らなきゃ!」と高校時代には鬼のように勉強をがんばるらしい。この鬼さはなかなかで、朝の7時くらいから夜の23時くらいまで全寮制の学校で勉強するんだとか。まるでブラック企業並みw

しかも土曜日もあるぅぅぅ。特に高校3年生は勉強漬けの日々らしく、あの時代には絶対に戻りたくないという意見も多い。

カラオケにデートにバイト、プリクラ撮って食べ放題に行って~って感じの女子高生だったオイラからは考えられない日々。あの日々って戻りたいしかないよね?w

 

大学のランクが重要

そんな学歴社会では大学のランクも大事らしい。

日本で留学する学生さんも大学や大学院のランクが気になるみたい。『北海道大学って良い大学ですか?』なんて聞かれても正直わからない。東大と京大が1番2番で頭がいいってことくらいなら知っているけど・・それ以外はさっぱり。

そもそも良い大学ってなんだ?偏差値か?

ま、こんな感じで学歴とは無縁なワタクシに『東大に合格しました』『早稲田に受かりました』『ソニーに就職できました』なんて報告が来るからおもしろい。

 

早いうちから勉強勉強

そんな感じでめちゃくちゃ勉強をするらしいんだけど、それがどんどん前倒しになっている模様。

良い大学に入るために良い高校、良い高校に入るために良い中学、良い中学に入るために小学生のときから習いごと三昧。日本でも「お受験」的な響きで聞いたことがあるような?

で、小学校とやらにも良い悪いがあるらしく、悪い小学校に入ってしまったらその後の人生が大変なんだとか。

だけど、小学校は日本のように「近くの学校に通う」というシステムではないらしく、その地域に家を持つ者だけが通える権利があるそうな。

それは賃貸の家ではダメで、その地域に家を買わないと権利をもらえないらしい。なので、小学校に入る前にその地域に家を買い、良いと言われる小学校に通わせるんだそう。ここで良い小学校に入ると入らないとではその先に大きな差が出るんだとか・・

 

 

家が高い

で、その家とやらが高いらしい。

まぁ、地域によっても違うんだろうけど、上海のような都会になればなるほど高いんだとか。

お友だちが家を買ったので遊びに行ったという学生さん、その家はなんと1億8000万円だったらしい。普通の一般人でこんな感じらしい・・ひぃぇぇぇ

また別の学生さんが南京でマンション見学に行ったときは2億3000万ぐらいだったと言っていた。この金額は普通らしく『ここは南京ですから』と言っていた。すげぇな、南京!

 

良い小学校と呼ばれる地区は値段も高いうえに、見つけるのも困難なんだとか。住める家が見つからない場合はその学校付近にワンルームマンションを買って通える権利を得て、そこは誰かに貸し出して、自分たちは住んでいる遠くの家から通うケースもあるそう。小学校から必死にならないといけない親は大変だなぁ。

 

 

家がなきゃ結婚できない

高すぎる家事情にびっくりなんだけど、小学校問題とは別に「家は買うもの」らしい。中国人にとって「家を買う」というのはとても大事なことで、賃貸で暮らすなんて考えられないんだとか・・

特に結婚後に賃貸というのはありえないらしく、結婚する時点で男性は家を持っていないといけないそう・・

「家を持っていない男性とは結婚したくない」という女性は多いらしく、家と車があるというのが結婚の条件でもあるらしい。男性にとってはなかなかハードルが高いよね。

婚期を迎えた年齢でそこまでの財力がある人っているのかなぁ?

 

親も必死

家を買うとなると、親御さんも協力するらしい。

そりゃあ若い息子が家を買うなんてかなり大変だもんね。数千万円ならぬ億単位ともなれば、それは助けが必要。彼女やお嫁さんが協力するというのはあったりなかったりで人それぞれっぽい。だけど、基本は男なんだとよ・・

一昔前は男の子が生まれると世継ぎ誕生にすごく喜ばれていたそうだけど、今ではお金が必要だからとがっかりされることもあるんだとか。娘と息子では両親にかかる金銭的負担が全然違うらしい。そこで赤ちゃんが男の子だとわかった瞬間に・・・というケースもあると聞いて怖いなぁって。

 

また、共働きのケースが多く、母親が専業主婦というのはあまり聞かないパターン。まぁ、億ションを買おうと思えばそうなりそうだよね。子育てはおばあちゃんに協力を頼み、夫婦でガンガン稼いでいくらしい。

家を買えるぐらい立派な息子になってほしいということで、振り出しの「良い大学を目指す」というところにたどり着くのかなぁ。

 

 

お金持ちだよなぁ

億ションを買ったり見に行ったり、お金持ちが多い印象。

まぁ、語学を習おうという時点で余裕がある方々なんだろうとは思うけど、それでも日本人より景気ええなぁって感じ。生まれてこのかた景気の良さを実感したことがない者にとってはそんな印象。

大学生のお小遣いは40,000円から60,000円くらいが多く、日々バイトをがんばっていたかつての女子大生はその金額にびっくり!ちょっと多くない?今は日本でもこんなもんなの?

さらに、留学生ともなれば家賃に生活費に学費にとすべてを親が出してくれるらしい。東京のワンルームの家賃12万円に驚いている田舎モンだけど、それをさらりと出してあげる中国人パピーとマミーにはもっとびっくり。

昔はアルバイト先に中国人留学生ってのもよくいたし、苦学生的なイメージだったけど、今は全然違う模様。ま、人にもよるだろうけど、今のところバイトをしているという留学生に出会ったのはたったひとりだけ。中国の大学生では0で、学業が忙しく、バイトする暇がないとも言っていた。

大学は大学院を目指し勉強するところで、高校に続いてまぁまぁ忙しいらしい。ライブ、ドライブ、旅行と遊ぶことしか頭になかったかつての女子大生とは大違いだし、そもそも寮生活の大学生も多く、バイトなんて考えもしないっぽい。

 

 

ってことで、結婚するためには家が必要、その家を買うには財力が必要、そのためにはお給料が高い会社に就職、それを目指してめちゃくちゃ勉強をがんばる、という流れが見えてきた。

学習中の日本語なので間違っている部分もあるかもしれないけど、彼らの話からオイラにはこんな感じに映っている。

 

もう一度高校生やりたいなぁ♪

 

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