こんにちは、シャトーブリアンです。
オンライン日本語講師をしています。
学生さんは小学生からご年配の方までいろんな方がおられて、趣味や留学のため、会社の研修など学ぶ目的も様々です。
レッスンは学生さんが講師を選ぶ仕組みで、一度きりになってしまう方もいれば、何度もリピートしてくれる方もいる。ときには私に一点賭けなんていう強者も。(あら危険w)
リピーターさんは相手のペースも掴めているし、話の展開もしやすいです。
何人か先生を決めてリピートしている「マギーさん」という方のお話。
寂しいけど、うれしかった終わり。
この何ヶ月かリピートしてくれている「マギーさん」
彼女はとっても明るくて、おしゃべりが大好き。
レッスンの始めに「髪切ったの?」と聞けば、そこから話が止まらなくなる。
楽しいんだけど、時間配分が気になってそわそわさせられてしまうほどw
こんなことはしょっちゅうで、レッスン内容が最後まで終わらないということもある。
いろんなことが気になるみたいで質問も多い。
答えがわかったり、自分の中のモヤモヤが解決したときは非常に満足していて、その姿を見ているとテキストが最後まで終わらなくてもいっかと思えてくる。
ある程度のコントロールは必要だけど、テキストを進めていくことよりも、知りたいことを知れるほうがいいのかなぁって。
ま、そんな感じで毎回レッスンをしていました。
ただ、レッスンには制限時間というものがあります。
時間が来たら自動的に終了するというシステムではないので、その制限時間内にこちらで終わらせなければなりません。
その制限時間は「レッスン+5分までの延長」となっています。
これを超えるとどうなるか?
どうもなりませんw
ですが、逆に全レッスンで超過がない場合はお給料にボーナス?という形でプラスされます。といっても、ほんのわずかなんですが…。
それでも、振り込みの手数料をがっつり引かれる給料システムにおいては、タダでもらえるものはもらっておきたいところです。
毎月一応それを目標にしてはいるのですが、マギーさんのレッスンでアウトになることがしばしば。
レッスンの終わりに「何か質問はありますか?」と聞くと、たいていの学生は「ありません」と答える。まぁこちらもないと思って聞いているのだけど…
でも、マギーさんは違うw
「何か質問はありますか?」
「先生の腕はすごいよね、なにかスポーツやってるの?」
え?ww
そういう質問ねw
いいのだよ、全然いいのだよ。
質問してくれるのはすごくうれしいことだからね。
そして答えると、やはり止まらないw
はい、今日もオーバーです。ドボン確定!
と、まぁこんな感じでなかなか時間内に終われないマギーさん。
「はい、時間だからごめんね!」などという冷酷カッターは持ち合わせていないし、かといって、ちゃんとペース配分を計算できる頭でもない。そんな私なのです。
とある日のレッスン。
この日は月末で、ここまでレッスンの時間オーバーはないという優秀な月。
もしかしたら今月は達成できるかも?とちょっと期待をしていた。でも今日の学生はマギーさんだ。あ、無理かな?w
今月がんばったんだけどな…
でも、毎回オーバーというわけでもないので、うまくやればいけるかな?
そんなことを思いながらレッスンまでの時間を過ごしていると、何度かメールが鳴っていた。
レッスンキャンセルのお知らせはメールで来るようになっているので、メールが鳴る度にキャンセルかも?と思って見てしまう。
当日キャンセルはレッスンをしなくてもお金がもらえるから最高!と思っている最低教師なのですw
いや、ほんとにキラキラした先生じゃなくてすまん。
そして迎えたマギーさんのレッスン。
一緒に話しているとすごく楽しくて、時間のことはすっかり忘れてしまうほど。
うれしいことに、今日はなかなか順調!
ちょうどいい感じにまとめタイムに入ったので、いつものようにあの質問を。
「何か質問はありますか?」
「あのね、今日でレッスン辞めます、1番最後は先生を選んだよ」
「えぇぇぇ、今日で最後?」
突然にやってきた別れ。
それからマギーさんは私についていろいろと話してくれた。
それはもったいないほどのお褒めの言葉たちだった。そして、1番最後は私と話したかったのだと、だから最後のレッスンに私を選んだのだと。
なんてうれしいことを言ってくれるのでしょう・・・
始まる前はキャンセルをやや期待しているような私、バカバカ。こんな私なのに本当にありがとう。
担任制ではないのできちんとした始まりや終わりがない中で、ちゃんとお別れをしてくれるのはうれしいこと。マギーさん、ありがとう!
もう会えないというのは寂しいけど、でも素敵な終わり方だったな。
あ、そうそう。
もちろん?だけど、時間はドボン。
大幅にオーバーしていましたww
でもいいのだ。
いいのだ、いいのだ♪

すぅーっと去って行く人多し…
失敗もあるさ、オンラインレッスン
